自毛植毛のメリットとデメリット 気になる費用と病院選びのポイントも

自毛植毛

 

植毛と聞いて何をイメージするでしょうか?

「手術が痛そう」「医療費が非常に高額」「よく分からない」というのが多くの人が持つイメージだと思います。

実際に植毛とはどんなものなのか、どんな手術が行われるのか、メリット、デメリット、費用などについて、この記事では映像を交えて紹介します。

 

 

自毛植毛と人工植毛

植毛には自毛植毛(じもうしょくもう)と言って自分の髪の毛を移植し薄くなった部分に植え代える方法と、人工植毛と言って化学繊維で作られた人工の毛を植える方法があります。

自毛植毛は薄毛治療のひとつとして非常に高い評価を受けていますが、人工植毛は過去に多くの有害報告があります。

日本の厚生労働省では人工植毛を行うことを認可していますが、アメリカのFDA(食品医薬品局)では人工毛を有害器具と指定しており、使用を事実上禁止しています。

人工毛は合成繊維で作られた毛なので、拒絶反応が起きたり細菌感染などが出ることがあります。また取れてしまうこともあるので再度の手術が必要になります。

人工植毛は日本では医療法上の問題がないとは言え、ほとんどの植毛を行う病院でも推奨されていませんし、日本皮膚科学会でも使用しないよう勧告しています。実質的に日本でもほとんど行われていません。

ですから、この記事では自毛植毛について詳しく解説していきます。自毛植毛は日本皮膚科学会でもAGA治療に効果的として推奨されている薄毛治療法です。

日本の自毛植毛は、1939年に火傷による損傷で脱毛した患者さんに対して皮膚移植を行ったことから始まりました。現在まで移植技術の改善研究が日々行われています。80年くらいの歴史がある治療法ですね。

医療行為に当る外科手術なので、専門の医療機関でしか受けることはできません。

有名人では、サッカー イングランド代表の天才プレイヤー・ルーニー選手が2度の自毛植毛をしてかなりフサフサになっていましたね。

ルーニー選手は誰もが分かるAGA症状の若ハゲでしたが、FUE法という自毛植毛の手術を受けて本人も大満足の結果になったようですね。

植毛をして毛が生えたことに喜んだルーニーは香川選手に「シンジ、見てくれよこの頭を」と言って自慢していたそうです(笑) たしかに、とても自然な仕上がりになっていますね。

 

Thanks for the birthday wishes everyone!

Wayne Rooneyさん(@waynerooney)が投稿した写真 –

 

自毛植毛とは

毛髪が薄くなった部分に自分の髪の毛を移植して再生させる医療技術です。日本よりもアメリカなどの海外の方が盛んに行われています。

自毛植毛では、側頭部や後頭部に残っている毛髪を頭頂部や前頭部に植えます。

植毛を知らない人は「抜け毛のような毛だけを1本1本刺して植えていく」イメージをするようですが、実際には毛包組織全部を移植します。小面積の毛の周辺の皮膚ごと移植するイメージです。

自毛植毛FUE法 イメージ

自毛植毛FUE法 イメージ

引用:親和クリニック

植毛は何となく男性が行うイメージがありますが、女性や子供も行えます。女性の場合、美容目的でまゆ毛やまつ毛の植毛を行う方も多いです。

世界全体で年間225,800 件の実施例(男性86.2%,女性13.2%)が報告されています。

 

余談ですが、植毛と増毛という言葉の使い分けがよく分からない方もいらっしゃいます。

植毛は毛を植え代えて薄毛を改善する方法で、増毛はかつらやウィッグなどをつけて髪のボリュームを増やす方法です。

植毛は医療行為ですが、増毛はかつら業界でよく使われる言葉ですね。

 

メリット

自分の毛包組織を使うため拒絶反応が起こらず皮膚組織に生着しやすいです。生着とは医学用語で、移植された器官が新しい場所で体の一部として正常に機能することです。自毛植毛の生着率は82.5%以上と言われています(手術法によっては95%以上とする病院もあります)。植えた髪の毛はほとんどが抜けることなくちゃんと生えてくるということですね。

生着すると移植された毛は普通の髪の毛として自然にヘアサイクルを行うようになります。伸びて、抜け落ち、再び生えてくるというサイクルを普通に行います。ですからまさに自分の髪を取り戻すことができます。毛の寿命が尽きるまで一生ものの自分の髪の毛とすることができます。

自分の毛として普通に生えていますから定期的なメンテナンスも必要ないですし、髪の質や色も周りの毛と同じなので自然です。

また、男性ホルモンの影響を受けない(男性ホルモン受容体がない)部分の毛包組織を移植するので、新たな場所に植え替えてもAGAが原因では抜けません。

 

デメリット

何と言っても費用が高いこと。費用は植える髪の毛の本数によって大きく変わります。移植する本数が多いとそれだけ費用もかさみます。

手術法によっては縫合の跡が残ります。また人によっては術後に痛み、つっぱり感、かゆみ、腫れなどが一週間ほどの短期間ですが残ることがあります。これは病院から痛み止めなどの薬が処方されますので緩和しますので心配は要りません。また手術中の痛みは麻酔を使うので全くありません。

生え際の仕上がりが不自然になってしまったりピットスカーと呼ばれる後遺症のリスクもあります。ピットスカーとは頭皮にボコボコした凹凸ができてしまうことです。これは医師の技術が高いか低いかの影響が大きいです。仕上がりが不自然になってしまい納得行かず別の病院で再度手術を受けるという話もよく聞きます。これらは病院選びで差が出る部分ですね。技術力の高い医師のいる病院を選べばこういったリスクは回避できます。

元々生えていた後頭部や側頭部の毛髪を移植するので、元々生えていた部分は以前よりも多少密度が薄くなってしまいます。ですが、薄くなるのが見た目に分かるほど大量の髪の毛を移植することはありません。一般に7000グラフト以上採取すると薄さが目立つと言われています。(1グラフト=髪の毛2~3本)

AGA対策で自毛植毛を行った場合、移植した毛は抜けませんが周辺の毛髪はAGAの影響を受けて抜けていくので、AGAが進行するに従って植毛した毛だけが残ってまばらな状態になることも稀にあります。その場合は薄くなった部分に再度植毛するなどの処置が必要になります。ヨコ美クリニックによると、極端なケースは20数年間でも数例しかなく、その場合でも再度の植毛で違和感なく解決できたとのことです。このリスクもあまり心配する必要はなさそうです。

個人差があるのですが、移植した毛は多少くせ毛になる傾向があります。

あと意外と多いのは、術後に美容院に行き辛くなったという声です。美容師さんに植毛していることがバレるのが恥ずかしいという気持ちがあるようですね。どうしても頭皮に少し跡は残りますので、プロの美容師さんにはバレやすいかもしれません。どうしても気になるなら、メディカルSMPというアートメイクで改善することもできます。

挙げればいろいろとリスクがありますが、良い病院や医師に任せれば問題ないものが多いですね。

 

どのように髪の毛を植えるのか? 手術の方法

自毛植毛はどんな手術を行うのか解説します。下の方に実際の映像もありますので参考になさってください。

打ち合わせ

どの病院でもまずカウンセリングを受けます。植毛方法や費用などについて説明を受けて、納得すれば具体的な植毛手術に向けて準備します。

手術前に担当医と綿密な打ち合わせをします。頭のどの部分に移植するのか、生え際のラインはどういう形にするかなどの要望をできるだけ細かく伝えます。

ここでの打ち合わせをしっかり行ってデザインの要望を伝えておかないと、不自然な生え際になったりしますので注意しましょう。生え際のデザインが悪いと植毛しても違和感たっぷりの仕上がりとなってしまいますので、医師の技術も必要ですが、患者側も事前にしっかりと納得いく自然な仕上がりとなるデザインにしておかなければなりません。

術後になって失敗したと後悔する結果にならないようにしっかりと事前に準備しておきましょう。

 

手術法

手術では、後頭部などに生えている移植したい毛(ドナー)を頭皮ごと切り取ります。

切り取る方法には大きく2種類あり、メスを使って細長い帯状のブロックに頭皮を切り取る方法(FUT)と、吸引パンチで頭皮ごど繰り抜く方法(FUE)があります。

FUTもFUEもドナーを植えつけていくプロセスは同じです。違いは切り取る方法ですね。

痛みを伴うので麻酔を使います。ですから手術中に痛みを感じることはなく眠っているうちに終わることが多いようです。

FUT イメージ

FUT イメージ

引用:親和クリニック

ブロック状に頭皮を切り取る方法(FUT)では、後頭部の髪を少し刈り上げて、細長く切り取った頭皮(幅1~2cm 長さ10~30cm)をグラフトと呼ばれる小さな株に切り分け、それを髪を増やしたい部分に移植していきます。切り取った跡は縫合するので手術痕が残ってしまいます。ただ手術痕は通常の髪型であれば髪の毛で隠れる程度のものなので気になることはないと思います。女性の植毛ではFUTを推薦する医師が多いです。

FUE イメージ

FUE イメージ

引用:親和クリニック

吸引する方法(FUE)は、頭皮を切り取る時に最初からグラフト毎に切り取る方法です。メスは使わず非常に細いパンチで一株ずつ繰り抜きます。次に薄毛になった部分に部分に穴を開け、移植する毛を植えていきます。切り取った部分の縫合の必要がないので回復が早く、痛みや腫れも比較的少ないというメリットがあります。傷跡もFUTに比べて目立ちませんが、パンチで繰り抜くので斑状の跡は残ります。

1回で移植できる最大本数はだいたいFUTが1000~2000グラフト、FUEは3000~4000グラフトです。(1グラフト=髪の毛2~3本)

手術時間は方法や移植する本数にもよりますが、おおよそ4時間~8時間です。

FUEの手術方法は基本的には上記の通りですが、細かな違いで病院ごとに呼び名が違っていたりします。これが患者側からすると何が違うのか分かりにくくなる部分ですね。例えば、アイランドタワークリニックではiDirect(アイダイレクト)法、アスク井上クリニックではi-safe、新和クリニックではNC-MIRAI法と呼んでいます。基本的には「患者への負担がより少なく、手術をより早く、生着率をより高くするための方法」を各院が独自に工夫をしており、その方法に固有の名前をつけています。

 

手術後

FUTもFUEも術後に痛みや腫れが出る場合もあります。症状の出方には個人差があります。手術の規模が大きくなれば(植える本数が増えれば)、痛みや腫れが強く出やすくなります。術後には病院から鎮痛剤などが処方されますので心配は要りません。手術後2週間ほどでかさぶたなども取れ、頭皮は通常の状態に戻ります。

ショックロス(ショック現象)という症状が出ることがあります。ショックロスとは、手術の刺激を受けた施術部の毛髪が一時的に脱毛してしまう症状のことです。多くは術後1~2ヶ月後に起こります。手術による刺激が原因で一時的に頭皮環境が変化し、元々弱っていた既存の毛があるとそれがヘアサイクルの休止期に入ることで起こると考えられています。そのため休止期脱毛とも呼ばれることがあります。ショックロスが起こる頻度は個人差が大きく、ほとんど起こらない人もいれば90%くらい抜けてしまう人までいます。また女性は男性よりもショックロスが起こりやすいです。

この症状は一時的なものなので2~4ヵ月後には回復します。ごく稀にですが永久的に生えて来ない場合もあります。

問題なのはショックロスが起こるかどうかが手術前には予測できない点です。医師にもやってみるまで分からないということですね。

 

<参考動画> 

ヨコ美クリニックのFUT手術の動画です。子供さんが手術を受けてますね。

 

こちらはルネッサンスクリニックのFUE手術の動画です。治療の流れが分かり易いです。

 

費用

植毛も他のAGA治療と同じように保険の効かない自由診療で全額自己負担なので、医療費は非常に高額になります。

おおよその価格ですが、FUEで1000グラフトを移植する場合、費用は90万~140万円します。

開きが大きいのは病院によって人件費などの経費や、移植場所、各病院の手術方法などが異なることが挙げられます。

1回の手術の値段は超高額ですが、自毛植毛は術後のメンテナンスが要りませんし継続的にかかる費用がないので、長期的に考えると病院で受ける他のAGA治療と比べて高過ぎるということもないのです。

例えば、フィナステリドとミノキシジルの服用で月に2万円かかるとすると、1年で24万円、10年で240万円になります。

根本的に全く異なるアプローチなので単純比較はできませんが、単純に長期的な費用でみればむしろ割安かもしれません。

ひとつ気をつけなければならない点は、自毛植毛は1度の手術で終わることがない場合もあるということです。

理由は大きく3つあります。

①施術した部分に満足がいかずもっと濃くしたくなる

②植毛した場所以外のAGAが進行して新たに植毛したくなる

③広範囲にわたる植毛は1度の手術では時間的に無理なので、手術を分けるケース

このように2度目、3度目と回数を重ねれば費用もその分かかります。

 

どんな人が受けるべき手術なのか

日本皮膚科学会のAGAガイドラインでは、

「フィナステリド内服やミノキシジル外用による効果が十分でない症例に対して,他に手段がない状況,国内外における膨大な診療実績,また患者の病悩を考慮し,委員会としては十分な経験と技術を有する医師が行う場合に限り推奨する」とされています。

AGA治療薬では改善の見込みがない人に向いているということですね。特に50代以上の人はAGA治療薬の効果が若い人に比べて落ちていきます。そのような時に第2の選択肢として有力な候補になると思います。あるいはAGA治療薬の副作用が出てしまったり、薬が嫌いだとか不安な人にもお勧めできます。

まさに最後の手段としての治療法ですね。

「元々生まれつき額が広く、AGAではないけれどコンプレックスとなっているのでどうにかしたい」とか、「怪我や火傷などで部分的にハゲができてしまったので治したい」などという場合には自毛植毛は良い選択肢になりますね。お子さんでも受けることができます。また難治の円形脱毛症になって皮膚科での治療では回復の見込みがない場合にも自毛植毛は良い選択肢になります。

植毛する本数が多くなければ費用も抑えられます。

ガイドラインには「十分な経験と技術を有する医師が行う場合に限り推奨する」とあります。

外科は職人の世界と言われることもあるように、医師の腕が非常に重要ですので、誰に任せるのかよく吟味する必要があります。

 

病院を選ぶポイント

一番のポイントは医師の腕です。名医を選びましょう。

腕と言われてもどうやって調べるのかという問題があります。

ひとつの方法としては口コミ掲示板などの評判を読むことですが、内容が全て正しいとも限りませんし、主観的な情報ですのでその人が良いと思っても他の人には悪いと思うこともあります。たまたま手術がうまくいっただけかもしれませんし、うまくいかなかっただけかもしれません。一人の医師に対して数十人が評価をしていればかなり参考になると思いますが、1人2人の評価では合理的な信頼性は低いですね。

症例数が一番参考になると思います。どんなに最初は下手な人でも数をこなせばうまくなるということはありますからね。やはり経験は実力に比例すると思います。

症例数を見るときに気をつけなければいけないのは、一人の医師の症例数なのか、病院全体で合算した場合の症例数なのかです。

医師の数が多く、規模の大きい病院であれば症例数も当然増えますので、医師一人当たりの症例数を見たら多くないということもあります。担当医師個人の症例数を確認しましょう。無料カウンセリング時に直接聞いてもいいと思います。

医師の肩書きや経験年数はあてになりません。肩書きはただの飾りですし、いくら経験年数が長くても多くの症例に当っていなければ実力とは比例しません。

医師の腕を判断するのはかなり難しいことです。無料カウンセリングに行って、自分の直感で感じる部分も大切な判断材料になることもありそうです。

手術は看護師と複数人のチームを組んで行うので、チームとしての経験も豊富な方が良いですね。

またホームページを読んで理論的に破綻していない説明がされていることもその病院の質を見る上では参考になるかもしれません。良いことばかり言ってリスク面の説明がないホームページなども見受けられますが、そういうのは医療施設の姿勢としてはいかがなものかなと思います。

 

費用も大きなポイントです。

自毛植毛は病院によって何十万円の差があることもあります。他の病院に比べてあまりにも高額な場合は避けた方が良いでしょう。

ただ、私としては外科手術を受ける場合は費用以上に医師の腕が信頼できるかが重要かなと思います。いい仕事をする人に任せて結果を求めたいですね。

多くの病院で無料カウンセリングが受けられますので、医師の症例数やさまざまな疑問をカウンセリングで聞いて、信頼できる病院かどうかを判断すると良いでしょう。カウンセリングの時点で、具体的な手術法や何株を植える必要があるか、その場合の費用、メリットとデメリット、術後のヘアケアや食事など、気になる疑問を残らず全て解決してくれるような病院を選ぶべきですね。

とりあえず無料カウンセリングに行って詳しい話を聞いてみて、やってみたいと前向きに思えれば自毛植毛を受けてもいいですし、効果や金額などの面で不安が残るなと思えばプロペシアやミノキシジルによる医薬品の治療を提案されることもあります。植毛専門のクリニックでも医薬品治療を行っていますので自毛植毛に気が進まなければ医薬品治療を選択しても良いと思います。

 

毛髪だけでなく、眉毛や睫毛の植毛を行っている病院もあります。病気や怪我で生えてこなくなった場合や、女性が美容目的で行う場合が多いようですね。眉毛やまつ毛の場合、非常に繊細な作業になるので医師の技量が非常に重要となります。

 

最後に私が自毛植毛を受けるならこの先生にお願いしたいなと思う病院を紹介します。

横浜にある「ヨコ美クリニック」です。

何より植毛技術が日本で屈指のレベルです。今川院長が年間に行っている圧倒的な症例数(年間500~600症例)はまさにプロ中のプロです。日本全国を探してもほとんどいないレベルの名医と言えるでしょう。ヨコ美クリニックでは全ての患者さんを今川院長が受け持っているので技術の低い医師が担当することもありません。信頼に値する病院だと思います。

そのうえ費用もリーズナブルです。また自毛植毛以外にもAGA治療薬による薄毛治療も格安で相談に乗って頂けます。自毛植毛を受けようか迷っている人でもそうでない人でも、一度無料カウンセリングで今川院長に相談してみてはいかがでしょうか。無料で名医に相談できる大チャンスです。

⇒ 自毛植毛専門・ヨコ美クリニック

 

 

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