肩こりで薄毛? 肩こりの医学的な治し方

肩こりが酷い男性

 

「男性の健康の悩み第2位、女性の健康の悩み第1位これなんだと思いますか?

肩こりです。

厚生労働省の平成25年の国民生活基礎調査によると、自分の健康について自覚している症状があると答えた人は全体の30%で、症状別では肩こりが男性の2位、女性の1位となりました。

スマートフォンやパソコンが生活の一部になり、仕事でも家庭でも遊びでも電子端末は欠かせないものとなりました。それと共に肩こりで悩む人が増えています。特にスマートフォンやタブレット端末などのタッチスクリーン式の端末は、肩に長時間の負担をかけることが米国ノーザンイリノイ大学の論文からも明らかになっています。

幼いうちから電子端末に触れるようになり肩こりで悩む小学生までどんどん増えて、今は小学生向けの整体教室まであるほどです。

もはや肩こりは日本人の国民的悩みになったと言っても言い過ぎではない状況になっています。

そんな中、「肩こりが薄毛の原因になる」と言う噂を耳にしました。

このサイトを運営している以上、これは聞き捨てなりません。

そこで今回は肩こりについて掘り下げて調べてみました。

 

肩こりと薄毛の関係

カイロプラクティック理学士の桧垣暁子氏によると、肩こりで薄毛になると主張している人たちの根拠は血流に関係しているとのことです。

頭部には毛母細胞へと流れ込んでいる毛細血管が非常に多く存在しているので、血流が悪くなると髪の毛が成長するのに必要な栄養や酸素が十分に行き渡らなくなるので育毛に悪影響を与えます。

この頭部に続く血管の流れを悪くする要素となり得るのが肩こりです。

一般的に肩こりとは筋肉に強い力がかかり続けることで筋肉が硬直しハリや痛みが生じる症状のことです。硬直する筋肉は、肩だけではなく、首、頭、背中と広範囲に渡ります。それらの筋肉が硬直すると、血管が圧迫され血流が悪くなり、結果として頭部に流れる血液が減少してしまうというのです。

過度なストレスや偏った食事などの生活習慣が原因となって血流が悪くなり薄毛に繋がることもあるので、肩こりで血流が悪くなって薄毛になるという主張もある程度は信憑性のある話に思えます。

しかし…

 

肩こりで薄毛になるという説は言い過ぎ

肩こりだけが原因で禿ている人に会ったことがありますか?

肩こりを治すためにマッサージや整体に通う人たちに薄毛が多いという話を聞いたことがありませんし、肩こりと薄毛の関係を研究した論文も見たことがないです。もしあれば教えてください。

 

また、どの薄毛治療の専門病院のサイトを見ても治療内容に肩こり治療という項目はありません。

健康の悩みの1位になっているほど患者さんの多い肩こりが原因で薄毛になるのであれば、薄毛治療専門病院においても薄毛治療の一環として肩こりを治療するはずです。しかし肩こりを治療している薄毛治療の専門病院が存在するでしょうか? 私は100件以上の薄毛治療専門病院のサイトを見ていますが、どの病院においても薄毛改善のための肩こり治療は行われていませんでした。

 

そもそも薄毛の原因に関する話では「血行不良になると薄毛になる。血流を改善すれば生える。」というロジックが頻繁に、そして安易に使われます。

しかし、現実には血行不良が原因で薄毛になることはほとんどありません。

男性の場合はAGAが原因であることがほとんどだし、女性の場合もFAGAやホルモンバランスの乱れが原因となっていることが多いです。

 

 

ただし、AGAなどが薄毛の主要因で、それに加えて肩こりも酷いと薄毛を悪化させることがあるという主張なら可能性としてはありえそうです。胃がんになっているのにトウガラシなどの刺激物を食べたら症状が悪化してしまうのと同じです。AGAが発症しているのに血流を悪くしたら余計に薄毛が進行することはありえます。

「肩こりで薄毛になる」のはではなく、

「すでにAGAを発症していて、なおかつ肩こりがめちゃくちゃ酷い場合には、薄毛がさらに悪化する可能性がある」ということですね。

 

今のところ「肩こりで薄毛になる」という説は都市伝説のレベルですね。

ネット検索すると「肩こりになるとハゲる!!」と煽っているサイトばかりですが、具体的な臨床データや統計データを示している情報は見当たりません。サイト内で紹介している育毛剤などを読者に売りつけるために不安を煽っているのでしょう。

いろいろと調べてみましたが、肩こりで薄毛になるという研究論文や、実例の患者さんがいるという情報も見当たりませんでした。

 

 

肩こりを本気で治そう!!

薄毛と肩こりに強い相関はないとしても、肩こりで悩んでいる方は多いです

そこで、ここからは肩こりの原因や、医学的に効果が認められている治療法について紹介します。

肩こりにも原因はいろいろあって、治療法を間違えていると悪化させてしまうこともあります。

まずは下記のチェックリストを使って原因を知り、効果的な治療を行いましょう。

私も過去に肩こりで悩んだ時期がありましたが、正しく対処したことで今では完全に治っています。

 

肩こりの原因

そもそも肩こりとは何でしょうか?

医学的に言うと「肩こりとは病名ではなく症状のこと」です。肩に痛みやコリを感じることを肩こりと言います。

肩こりというと、ただの肩の疲れだからマッサージをすれば治ると思っている人も多いと思いますが、いくらマッサージを行っても絶対に治らない軟骨のすり減りや神経麻痺が原因のこともあります。

まずは肩こりの原因が何かを見極めるために、以下のチェックリストのどれにあてはまるかを確認してください。

①強いストレスを感じている

②日常生活の中で、長時間同じ姿勢を取り続けることが多い

③常に肩が痛い。痛くて夜も眠れないことがある。

④肩が動かし辛い。可動域が狭い気がする。

⑤肩の周りにしびれを感じる。

⑥両肩を比べてみると、明らかに片方の肩の筋肉が痩せている。

 

東邦大学の池上博泰医師によると、肩こりが起きる原因は大きく分けると4つあります。

A日常生活

 上記のチェックリストの①②に当てはまる人。

 いわゆる一般的に肩こりと言われるパターンです。

B肩関節

 上記のチェックリストの①②③④に当てはまる人。

 五十肩、腱板断裂、変形性肩関節症の疑いがあります。

C神経

 上記のチェックリストの⑤⑥に当てはまる人。

 神経麻痺の可能性が高いです。

Dその他 (目や内臓に由来する原因)

ほとんどの人はA~Cのどれかに当てはまります。ここからはそれぞれの原因毎の治療法について紹介していきます。

 

A. 日常生活が原因の肩こりの治療法

日常生活の肩こりは2つの原因に分けられます。

①筋肉の使い過ぎ

 パソコンやスマホの操作などで同じ姿勢を長時間取り続けたり、仕事で重いものを運ぶなど肩に過度な負担がかかると僧帽筋を疲労させてしまいます。

②血行不良

 冷え、喫煙、緊張などで血行不良が起きることで肩に負担をかけます。

この肩こりは誰にでもよく起こるもので、生活を改善すれば自然に治ることが多いです。

肩こりの治療・予防方法

・肩や背中のストレッチや筋トレを行う

 僧帽筋を動かすストレッチ&肩甲骨周りの筋肉を動かすストレッチです。

 筋肉を動かすことで僧帽筋などに負荷を溜めないようにします。

 

 筋肉を意識してストレッチしましょう。このストレッチを1セットとして1日に3~5回行うと効果的です。

・正しい姿勢を心掛ける

 猫背などはダメです。デスクワークやスマホ操作の際には特に気を付けましょう。

・同じ姿勢を続けない

 正しい姿勢であっても長時間続けたらダメです。ストレッチをしたり姿勢を変えたりしましょう。

 

多くの人の肩こりの一番の原因となっているのは、正しい姿勢を取らないことで起こる「ストレートネック」と言われることも多いです。

正常な首の骨とストレートネック

正常な首の骨とストレートネック

引用:やくしゅいんドットコム

人の首の骨は通常少しだけ前に湾曲しています。この湾曲がサスペンションのような働きをして頭の重さを柔軟に受け止めています。しかし、パソコンやスマホの操作などに集中しているうちに首が前に出ると、首の骨はまっすぐになってしまいます。4kgの頭が前に出ることで首や肩には20kgの負荷がかかることになります。これが慢性化すると猫背になりアゴが前に出る姿勢になるので、首の関節だけでなく肩や首の周辺の筋肉(僧帽筋や広背筋など)に継続的な負荷がかかってしまいます。緊張状態になった筋肉に乳酸などの疲労物質が溜まり、肩こりや筋肉のハリを感じるようになります。偏頭痛になる人も多いようです。慢性化してしまうと背骨などにも歪みが生じ、全身のバランスが崩れることで腰などにも徐々に悪影響が及び、腰痛の遠因にもなります。

またゴッドハンドと呼ばれている柔道整復師の酒井慎太郎氏によると、首の根元にある肋椎関節の周りには肩へ繋がる血管や神経が集中しており、ストレートネックになると、肋椎関節が正常な位置からズレて、血管が圧迫され血行不良となり、神経が刺激されて痛みを引き起こすと言います。このような関節の異常を関節包内機能異常と言い、これを矯正して治すことで軟骨が修復され、関節が正常な位置に戻り、神経の圧迫が改善され肩こりがなくなると言います。ストレートネックと合わせて関節包内機能異常を治す必要があるとのことです。

これを治す関節包内矯正という施術が行えるのは日本では東京にあるさかい保険整骨院だけしかなく、ゴッドハンドと呼ばれているくらいなので常に予約が満杯のようなので、なかなか診療を受けるのは難しいかもしれません。(偽者業者も多いので酒井氏は注意喚起をしていました)

街中ストレートネックの人々

私も仕事柄、肩こりになりやすくて、あまりにも肩こりが酷くなってしまった時にこれはヤバイと思って、本を買ってストレッチ法を実践していたことがあります。日常的な生活が原因の肩こりを改善するストレッチ法は対処療法的には効果があるのですが、治ったからと安心して再び無意識で悪い姿勢を長時間続けてしまうと、すぐに肩こりは再発してしまいます。ストレッチ、マッサージ、湿布などの鎮痛剤だけに頼っていては改善と悪化の繰り返しになってしまいます。

根治するには日頃の姿勢を意識することです。デスクワークをしている時も、顎を引き、猫背にならないように両肩が180度まっすぐになるように姿勢を正します。正しい姿勢でも長時間続けていると肩こりになるので、意識的にストレッチなどを挟みます。肩の筋肉を休憩させるわけです。寝るときも枕の高さをタオルなどを引いて調節し、ストレートネックの状態で眠らないように自分の頭と首が違和感や痛みのないベストな位置に来るように微調整して合わせます。

このように毎日首や肩の位置を意識することで自然に症状は良くなり、再発や慢性化も防げます。

家でできるテニスボールを使った酒井式のストレートネック改善法もありますので、著作本などを参考にしてみても良いと思います。

 

B. 肩関節が原因の肩こり

肩関節が原因の肩こりは、大きく3つあります。

五十肩、腱板断裂、変形性肩関節症です。

 

・五十肩

 関節包や滑液包という肩の関節の潤滑油の働きをする部位に炎症が起こり、周りとくっつくことで痛みなどの症状が出ます。

 肩から腕にかけての傷み、着替えができない、背中がかけない、髪が結べないなどの症状が出ます。

 30代~60代に発症しますが、50代に一番多く発症するため五十肩と呼ばれています。

五十肩の治療法

 五十肩は自然に治ることも多いですが、長いと1年半以上回復に時間がかかることもあります。酷い場合は病院で適切な治療を受けると早く治ります。

 発症から3か月間を急性期と呼び、その間はストレッチなどの運動は控えます。生活習慣が原因の肩こりと勘違いして筋肉を動かすストレッチをする人がいますが、悪化させてしまうので気をつけましょう。病院では痛みを抑えるためにまずは薬物療法で治します。非ステロイド性消炎鎮痛薬やステロイド系の薬を使います。症状によって外用、内服、座薬、注射などを医師の判断で使い分けます。ただし、副作用に胃腸障害がありますので胃腸の弱い方には使えません。

 痛みが治まったら運動(ストレッチ)で治します。生活習慣が原因の肩こりのストレッチとは方法が違うので注意しましょう。

 

・腱板断裂

 肩を動かしたり、寝る時に特に痛むのが特徴です。五十肩と症状が似ていますので一般人には判別が難しいです。

 テニスや野球のように肩を上げる動作をするスポーツをする人や、仕事で重い荷物を持つ人、喫煙者、高齢者に多く発症します。

 80代の3割が発症していると言われます。

腱板断裂の治療法

 自分で治すことはできませんので医師の治療を受けます。整形外科に行きましょう。五十肩と同じように薬物療法で痛みを取り、腱板の筋力を高めるための運動療法を行います。これらの治療に効果がない時は手術が検討されます。

 

・変形性肩関節症

 痛みや腫れが起こります。肩の軟骨が老化などで削れてしまうことで、骨と骨が直接ぶつかることで痛みが生じます。

 自分で治すことはできませんので医師の治療を受けます。整形外科に行きましょう。腱板断裂と同じような薬物治療や運動療法が行われますが、人工関節を使った手術も検討されます。

 

C. 神経が原因の肩こり

神経麻痺が原因の肩こりです。

神経は脳から筋肉へ繋がっていて、脳の指令を筋肉に伝える役割を持っていますが、神経が麻痺してしまうことで筋肉が動かなくなります。例えば僧帽筋の神経が麻痺してしまうと、僧帽筋は動かなくなって痩せ細り、周りにある他の筋肉が僧帽筋の代わりに働かなくてはいけなくなるので過度の負荷がかかり、肩こりの症状が出ます。

やはり医師による治療が必要です。まずは整形外科へ行きましょう。病院では薬物療法や運動療法が行われます。

 

肩こりは、日常生活が原因で起こるものだけではないです。

まずは症状をチェックして、自分の肩こりの原因は何なのかを判断しましょう。

ストレッチで治ることもありますし、整形外科での治療が必須な場合もあります。

 

 

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