医療情報を扱うサイトとして、DeNA事件から思うこと

 

2016年11月あたりから、DeNAが運営する医療情報サイト『WELQ』の問題が急速にクローズアップされ始めました。

『WELQ』の何が問題だったかと言うと、医療情報を専門に扱うサイトだったにも関わらず、多数の医学的根拠ゼロでデタラメな情報を掲載したり、数万件単位の著作権侵害の疑いや薬機法違反の疑いのある記事を掲載したことです。

DeNAは東証1部に上場しており、プロ野球球団まで持っている認知度抜群の大企業です。そのような大きな社会的責任を持つ企業が「違法行為病人に不利益を与える行為」を行っていたのです。

この問題を受けて、他の大企業が運営するサイトが次々と記事を非公開にするなど、現在も余波が広がっています。

 

当サイト・発毛ジェントルマンも弱小ではありますが医療情報を提供するサイトとして、この問題から考えさせられることがありました。

この記事では、DeNAが何をしていたのか、他のサイトは大丈夫なのか、医療情報はどう扱うべきなのか、インターネット上で情報を発信する責任や、当サイトの今後の運営方針について考えてみたいと思います。

 

 

DeNAは何をしていたのか?

そもそも『WELQ』が問題視された最初のきっかけは、医学的根拠のない医療記事が大量に公開されていたことです。しかもその多くが他のサイトからのパクリを指摘されていました。

例えば以下のような記事

肩凝りの原因を探る記事では「幽霊が原因のことも?」といった非科学的な記述も見られた。

妊娠中に服用できる風邪薬として葛根湯を穏やかな効き目などと推奨する記事もあるが、漢方専門薬局から「主成分の『麻黄』は妊婦には良くないのでは」(漢方みず堂)と心配する声もある。

引用元:http://www.yomiuri.co.jp/science/feature/CO017291/20161201-OYT8T50043.html?from=yhd

 

『WELQ』は鬱病患者に向けたと思われる記事も公開しており、「自己分析が有効と勧めた後に、診断テストの広告を貼って読者を誘導する」ということも行っていました。

自己分析は精神を病んでいる人が行うと逆効果で、さらに症状を悪化させて自殺に追い込む可能性もあります。自殺に追い込むようなことまでしてお金を貪り取ろうとする行為は、倫理的に下劣すぎるとして各方面から大非難されました。

 

 

実害も報告されています。

実害も起きている。東京都でクリニックを開業する桑満(くわみつ)おさむ医師は今年の夏、海外旅行でひどい日焼けをした患者を診察した際、異常に気付いた。水ぶくれが起きる「2度」のやけどに直接、タオルを当てたため、タオルが皮膚と癒着してしまっていた。理由を尋ねると「先生のサイトを参考にした」と言う。桑満さんはクリニックのブログに身近なけがや病気などについて書いていたが、そんなことを書いた覚えはなかった。

 9月ごろには、別の患者から「クリのアレルギーがあるかどうか調べてほしい」と頼まれた。一般的なアレルギー検査の項目に入っていないため、患者に理由を聞いたところ「先生が(ブログに)クリでゴムのアレルギー同様の症状が出ると書いていた」と答えが返ってきた。

 疑問が解けたのは11月半ば。偶然、ウェルクで放射性物質の影響を防ぐとうたう商品が紹介されていたのを見つけ、首をかしげつつサイト内を調べたところ、自分のブログへのリンクが約200本張られ、桑満さんがブログに書いていない対処法が誘導部分に書かれていた。夏以降に受診した患者はいずれも、不適切な「改変」によって記事を桑満さんの主張と信じ込み、受診していたと分かった。

 桑満さんは「出典を示して転載するのは構わないが、改変は困る。落ち着いて読めばおかしな記述と分かるが、けがややけどで慌てて検索し、誤った応急処置を信じてしまう患者がほかにもいるかもしれない」と心配する。

引用元:yahooニュース 毎日新聞

 

さらにさらに、大半の記事の文章や画像は、他のサイトのコンテンツの寄せ集めで作られており、完全に著作権侵害を行っているものから、グレーゾーンのものまで数え切れないほどの違法行為の疑いがかけられています。

 

そもそもサイトに載せる記事でも、雑誌や新聞に載せる記事でも、パクリは許されません。

ライターが取材したり、勉強したり、自分で経験したり、コラムのように自分の意見を独自に表現して書くものです。

他人が書いたものをそのまま使ったり、ちょこちょこっとリライトしただけのものを書けばパクリとなります。

ただし、無断転用のパクリであっても著作権法上の引用という形を取っていれば何の問題もないのです。しかし『WELQ』は引用とは認められない形で狡猾にパクっていました。

 

 

そして、各所でWELQが炎上した結果、東京都が動き出します。

薬機法(旧薬事法)の運営上の管轄は都道府県の薬務局なので、DeNAが本社を置く東京都の福祉保健局が動きました。

東京は、11月28日に『WELQに問題がある。医薬品に関する不適切な情報を掲載している他のサイトへの対応も検討している。』とし、事情を聴くためにDeNAの担当者に来庁を要請します。しかしなんと、DeNAの担当者は忙しいことを理由に来庁しませんでした。ありえないですね…。

(関連リンク) 東京都、WELQ問題でDeNAを”呼び出し” 「同様な他サイトへの対応も検討」

 

どんなに炎上しても無視を決め込み、さらに当局から要請があっても来庁はしなかったものの、行政が動くにまで至ってDeNAの守安社長も腹をくくったのか、ようやく対応を始めます。翌29日に『WELQ』の全記事を非公開としました。

さらにDeNAが運営するキュレーションサイトのうち『MERY』以外の9媒体の公開中止を発表し、『MERY』だけは公開を継続していました。

その理由としては「子会社が運営する『MERY』は他の媒体とは編集方針が異なっており、現在重大な問題は見つかっていない」としていました。しかし、その後『MERY』も8割の記事(数万件)において著作権侵害の可能性があるとして、9割以上の記事を非公開にしました。

ディー・エヌ・エー(DeNA)は5日、不適正な編集方針が問題視されたキュレーション事業で、ファッション情報の「MERY」の公開を中止すると発表した。広告主などへの事情説明などを経て、7日中に記事を取り下げる。MERYの非公開化で、同社が運営する10媒体すべての公開を中止することになる。併せて、外部の有識者らによる第三者委員会を立ち上げる。

引用元:日経新聞 DeNA、全サイト公開中止 第三者委設置へ

 

数万件の違法行為があっても事前に把握できないのでしょうか?

DeNAの経営陣は著作権を知らないのでしょうか?

 

 

DeNAは謝罪会見を開きます。

しかし、謝罪会見では「DeNAには法的な責任がなくライターに責任がある」というニュアンスの発言を繰り返しました。

また、現場で直接指示を出し、悪事のすべてを仕切っていた統括責任者の村田マリ執行役員が出席していないなど、誠実さとは程遠い印象を受けました。一番重大な責任を負っていた人物は謝罪せず雲隠れしているわけですから。

 

 

DeNAは過去にも、モバゲーが出会い系化した問題や、コンプガチャ問題などを起こしており、そもそも社会へ健全なサービスを届けようという精神がなく、サービスの利用者を金ずる程度にしか思っていない企業風土があるようです。

謝罪会見を開いたところで、この会社に自浄能力があるとは思えません。

 

一番呆れたのは、南場智子会長の発言です。

以前、ヘルスケア事業を始めたときに南場会長はこのように発言していました。

一人でも多くの人に、より健康になってほしい。そういう気持ちから、仕事に復帰した後、ヘルスケア事業を始めた。

引用元:yomiDr.+

しかし、謝罪会見では以下のように弁明しています。

南場氏は、夫の闘病生活にあたりインターネット上のあらゆる医療情報を徹底的に調べたという。「がんに効くキノコの話を見つけたとき、信用できないと判断し、論文を調べたり、専門家のレクチャーを受けたりしていた。また、同じ病気の患者さんのブログは毎日チェックしていた」という。南場氏は、「WELQについてはまったく認識しておらず、報道されてからこの件を知った。WELQ内でがんという言葉を検索してみて、いつからこういう医療情報を扱うようになったのかと愕然とした」と述べた。

引用元:ヤフーニュース CNET Japan

 

「ひとりでも多くの人に健康になって欲しい」と言ってヘルスケア事業を始めたにも関わらず、自分の会社が世界中に向けて発信している「がん」の情報は全くあてにしていなかったというわけです。

そもそも守安社長も南場会長も、次の経営の柱に据えていたサイトを自分で見ない、違法行為を外部から指摘されるまで気付かないというのは、経営者として一体何を見ているのかと思います。DeNAの経営者の仕事とは何なのでしょう??

「本当は一連の問題を知っていたのに放置し、謝罪会見では知らなかったと嘘をついて責任逃れをしているのではないか?」と勘繰られても仕方ありません。

 

 

他のキュレーションサイトにも飛び火

DeNAは倫理的に狂った行いをしていましたが、この問題はDeNAに限ったことではありません。

DeNAが行っていた一連のパクリ(違法行為)やデマ情報の拡散は、ご存知のようにネット上では他の企業も当たり前のように行っています。

特にキュレーションメディアと言われるサイトを運営している企業は、それが最も酷い状態にあります。

キュレーションメディアは、安い報酬で集めたライターに記事を書かせて、1日何百という記事を新規に公開しています。

記事を書くライターは一般の主婦だったり、学生だったり、簡単なアルバイト感覚で仕事をしている人が多いです。報酬はプロのライターの20分の1程度と言われています。

そういう状況なので、医療情報の記事であっても専門家ではなく素人が書いていることがほとんどで、著作権などの法律のことも全く知らず、適当に検索して出てきたネット情報を寄せ集めてパクりまくって記事を書きます。

そのため内容は信憑性がなく、違法行為も蔓延しています。

こうして出来上がった記事はコンテンツとしては最低のものですが、SEOにより検索結果の上位に表示されるため、アクセスは集まります。アクセスが集まれば広告収入で利益を出せます。

「安い労働力を使って、大量に無価値な記事を作り、アクセスを集めて広告で利益を出す」というのがキュレーションメディアのビジネスモデルです。

(関連リンク) 「MERY」記事量産の現場 「90分に1本のノルマ」インターンが証言

(関連リンク) DeNAの「WELQ」はどうやって問題記事を大量生産したか 現役社員、ライターが組織的関与を証言

 

本来は、素人ライターが書いた記事の内容をキュレーションメディアの編集部がチェックした上で公開すべきですが、ほとんどのサイトにおいてそれを行っていないかチェックが甘いため、問題のある記事が大量に公開されています。

 

これまでもキュレーションサイトでは権利者から著作権侵害を訴えられることは多々ありましたが、運営会社はプロバイダ責任制限法をたてにしてライターに責任を押し付け、自らは賠償をしないという立場を取ることがほとんどでした。

もし同じことを全国紙の新聞社が行っていたら、責任を逃れられるでしょうか?

外部の素人記者に記事を書かせ、写真や文章は盗用し、新聞紙面に載せる。「記事は記者が書いたものだから新聞社は責任を負いません」と言ったところで、絶対に逃げられません。そんなことをしたら、世界中から非難を浴びますし、下手をしたら社長は国会招致されます。

キュレーションサイトを運営している企業はこれと同じことをやっているのです。

 

しかし、今回はDeNAが大炎上し、東京都が動いたり、複数の著作権に詳しい弁護士からも違法性が指摘されるなどしたことで、他の多くの企業も言い逃れできなくなってきました。

まるで火事現場から逃げ出すように、他のキュレーションサイトも記事を削除したり非公開にしたりしています。

リクルートHDは、12月9日に自社が運営する『アニプラ』『調整さんメディア』『Kulture』『RecCafe』の4つについて、著作権侵害が判明したとして非公開にすることを発表しました。

ほかにも、ヤフーが運営する『TRILL』、サイバーエージェントが運営する『Spotlight』、KDDIの子会社Supershipが運営する『nanapi』などで記事を非公開や削除する対応が取られています。

どのサイトも数千~数万件の記事を非公開にしており、いかに異常な記事が多かったかを示しています。

 

どの会社も「外部ライターなどが書いた医療系の記事を中心に、内容をチェックするため非公開にした」としています。

逆に考えれば、医療系の記事以外は現在も著作権侵害やデマ情報を記載した記事が公開されて続けていると考えられます。

(関連リンク) まとめサイト、記事削除広がる リクルートなど

 

 

また、キュレーションサイトが素人ライターに記事を発注する際に使われていたのは、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサービスです。

記事の原稿料は時給にすると最低賃金を下回っていると指摘されており、これも違法性が疑われています。

そのためクラウドソーシングサービス側としても、今後、単価の表記機能などを改善する検討をしているとのことです。

(関連リンク) 「クラウドソーシングサイトも共犯だ」 キュレーションメディア炎上騒動についてWELQ記事寄稿ライターが怒りの告発

(関連リンク) DeNA運営「WELQ」の発注先だったクラウドソーシング、大手2社の対応は?

 

 

医師監修でも信頼できない

DeNAは「今後WELQの記事を見直し、医師などの専門家に監修してもらうことで信頼性を担保し、再度記事を公開していく」としています。

 

しかし、医師が監修していれば、その内容は絶対に正しいと言えるのでしょうか?

ネット検索をしていると【医師監修】とタイトルに入れてある医療系の記事を見かけます。

「医師が監修しているのだから、その記事に書かれている情報は医学的に正しいはずだ」と思いがちですが、実際にはそんなことはありません。

例えば、以下の記事ではスキンケア大学に掲載されていた医師監修の記事がめちゃくちゃなデマ情報だったことを指摘しています。

(関連リンク) 五本木クリニック院長ブログ トンデモ系健康情報サイト、まだまだご健在のようで

 

下記のリンクの記事は「医師確認済み体験談」と書いてあります。

円形脱毛症がホルモンバランスの崩れで起こるという主旨の体験談ですが、そんな話は聞いたことがありません。公益社団法人「日本皮膚科学会」が公開している円形脱毛症の診療ガイドラインにも、ホルモンバランスの崩れが原因とはどこにも書いてありません。

そもそもこの記事を確認した医師はどなたでしょうか? 医師の名前の記載がありません。

(関連リンク) 女性のキーワード!ホルモンバランスの崩れで円形脱毛症に…

 

こちらは『ニンプス』というサイトを運営している方のお話。医師の監修がいかに大変かを書いています。

(関連リンク) 「医師監修」を、なめていらっしゃると思う

 

 

 

 

無視を決め込むNAVERまとめ

多くの企業が記事の非公開に動いているキュレーションサイトですが、一番の本丸は何もしていません。

『NAVERまとめ』です。

あきらかに著作権法で認められている引用の要件を満たしておらず、膨大な違法記事を放置しています。

運営会社のLINEに記事の削除やコンテンツの使用料を訴える人もいますが、「ライターが勝手にやったことだから」と突っぱねています。

基本的には、権利者からの訴えがあったら記事を削除するというだけの対応のようです。

 

(追記)

NAVERまとめも、来年からは新たな制度を導入して著作権侵害が起こりにくいようにするなど対応を始めました。

(関連リンク) NAVERまとめ、ネタ元サイトにも報酬 2017年からの運用発表 

 

 

リクルートが運営している『ギャザリー』もDeNAと同様の著作権侵害を行っていますが、対応は酷いものです。

「賠償はしない」「記事はライターが勝手に書いたものだからギャザリーに責任はない」「人のコンテンツは盗むけど、ギャザリーのコンテンツを盗まれるのは許さない」と言っているそうで。リクルートは自分さえ良ければそれでいいという価値観の会社なのでしょう。

リクルートOBの方が書いた記事です↓

(関連リンク) リクルートよ。我々OBやOGが恥ずかしくて外を歩けない。「ギャザリー」をいますぐやめてくれ

 

その『ギャザリー』もサイトに掲載されている記事全体の1/4、約16000記事を非公開にしました。ただし、これはあくまでも記事の内容のチェックのためとしています。

リクルートは他にもホットペッパービューティーなどが問題視されています。

 

 

個人サイトやSNSは通常運転

キュレーションサイトは行政が動いたことで一斉に逃げ出し始めましたが、一般の個人が運営しているサイト、SNS、アフィリエイトサイトなどは通常運転です。

嘘の医療情報は改められることなく公開され続け、アニメのキャラクターはアイコンに使われ、素材と称した画像が改変されてまくってネタに使われています。

 

そもそも、こういったサイトに存在意義はあるのでしょうか?

なくても本人たち以外は誰も困りませんし、むしろない方が世のため人のためであるように思います。

DeNAと同じですよね。

 

医療情報を提供するサイトとして

私が運営するこのサイト「発毛ジェントルマン」では、たびたびインターネット情報は怪しいものが多過ぎるので注意しましょうと伝えてきましたが、今回の件でそれがようやく社会問題化しました。

この一連の動きはインターネットを利用する私たちにとっては、デマが減るので大変喜ばしいことなのですが、一方で医療情報を発信している立場でもある私としては身の引き締まる思いがします。

『発毛ジェントルマン』に載せている医療情報は薄毛治療に関するものに特化しているので、『WELQ』のように命に関わるような病気については取り扱っていません。もしものことがあったらと思うと責任が重すぎて、とてもそんな情報は扱えません。

とは言え、薄毛の悩みも精神的には深刻なものです。

例えば、重度の円形脱毛症では体中の毛が全部抜け落ちることもあり、ストレスから鬱病態になってしまう方もおられます。

病気について知れば知るほど、医療情報を発信する責任は重いと感じます。

 

このサイトに載せている情報の基となっているものは、厚労省などの公的機関、医学の専門家が書いた書籍、薄毛治療を行っている専門病院、AGA治療薬を製造・販売している製薬会社、医師からのヒアリングなどから得ており、専門家以外の人が発信している情報は基本的に参考にしておりません。

そのため情報の精度は非常に高いはずですが、それでも間違った情報を掲載してしまう可能性は排除しきれません。

解釈の違い、医学の進歩による情報の劣化、情報源の専門家が間違っているなど、様々な可能性が考えられるので、医学的に絶対に正しい情報を発信することは非常に難易度が高いです。

 

例えば、AGA治療の場合ですと、フィナステリドの副作用について専門家の間でも見解が異なることがあります。

ポストフィナステリド症候群は論理的にはほぼ発生することがないと考えられ、実際の臨床現場でもそのような事例がほとんど見られないことから大多数の医師は問題視していないものの、一部では発症したと申告する患者がいたり、米国当局が念のため副作用欄に記載を命じているため、ポストフィナステリド症候群は起こる可能性があるとして認識している医師もいます。

どちらが正しいとは言えない状況です。

 

このような情報を書く際に、過度に不安を煽るのは間違っていますし、しかし書かないのも間違っています。文章のニュアンスに気をつける必要がありますが、読み手が感情的に考えてしまったり読解力が低ければ、正しい文章を書いていても間違ったメッセージとして伝わります。

 

医療情報は本当に難しいです。

 

 

今後の方針

当サイトでは、薄毛治療は自分で行うよりも病院で医師の指導の元に行った方が良いと書いてきました。

自分でなんとかしようとするより専門医の指導の元で治療を行った方が、安全で効果的な治療を行えるためです。

私自身は、AGAも脂漏性皮膚炎も自分で治しましたが、読者のみなさんが私と同じレベルの薄毛治療の知識があるとは限りませんし、症状や原因が異なれば、私も自分で治すことができなかったかもしれません。

 

DeNAの問題を考えていく中で、『薄毛治療は病院で』と、もっと強く訴えるべきかもしれないと思うようになりました。

最終的にそれを伝えるのが、医療情報サイトの役割なのかもしれないと。

一定の知識をインターネット情報から得ることはできますが、その真偽や理解の度合いは未知数です。ある程度のところまで理解できたら、あとは医者任せというのが、安直なようで実は一番確実な方法です。

 

内容の信頼性を高めるために、当サイトでも医師の監修をつけた方がいいのではないかと検討したことがあります。

私には医師の友人がいて、実際に彼に薄毛治療についてヒアリングをして記事に反映させたりもしています。

しかし彼に監修まで頼もうとは思っていません。

なぜなら彼は薄毛治療の専門医ではありませんし、忙しい中で時間を割いてもらうことになりますし、ちゃんと依頼するには相応の対価も払わなければなりません。

このサイトにはアフィリエイト広告も貼っていますが、報酬は本当に微々たるものしかなく、逆にサーバー代とドメイン代を払っているので赤字です。

現状で赤字の状態なのに、とても医師の友人に監修してもらうお金を払う余裕はありません。

 

そういった現状では、やはり私自身が正しい知識を身につけ、それを拡散するのと同時に、「病院へ行こう!!」というのが、個人が運営する医療情報サイトとしてもっとも責任ある行動だと考えています。

 

現在は、関東と関西の薄毛治療を行っている病院を紹介する記事を掲載していますが、さらに紹介する病院数を増やしたり、名古屋や福岡など他の地域についても書いていかなければなりませんね。

 

 

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